将棋のこの局面について(駒落ち戦)
将棋二枚落ち戦です。
プロの先生(プロ棋士某七段)との二枚落ちの一戦です。
この局面で最終手△65歩(私)と指した所で上手投了しました。
少し早い投了のような気がしてます。できる事なら終盤の終わりまで指したかったです。
質問です。
1.上手の投了はやむをえないでしょうか?
2.イマイチ駒落ちの手合い割が理解しておりません。詳しく教えて下さい。
(二枚落ちでプロ棋士に勝てば初段らしいですが?)
3.駒落ち戦で棋力のかなり離れた方と勝負した場合は上達しますかねぇ?
(最近基本中の基本かも?の駒落ち戦を勉強しはじめました。)
(プロ棋士と駒落ち戦を勝負しても定跡しらずでは、指導対局にならないような気がしてます。只、二枚落ちだけは定跡を多少知っていましたので二枚落ちでお願いしました。)
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「やむをえない」というのではなく、「この人は2枚落ちの手合いではない」と、それまでの手の流れを含めて判断されたのでしょう。
それでも、もし一対一の指導将棋であれば早いように思います。ただ、状況がわかりませんので何ともいえません。制限時間の目安があって、たとえば一時間枠ですでに50分以上経っていたとか、3面指しのうちの一局であったとかなら、指導棋士として不適切とは言い切れません。
純粋に局面だけを見ると、投了は明らかに早すぎます。確かに駒割りは金桂交換で上手の駒損ですが、下手は歩切れで大駒もまださばけていません。
6五歩は角筋を通して角の活用を図る大きな手ですが、いったん同歩と応じます。次に3四歩ならいろいろ応手がありそうです。3四歩に同歩は4三歩成りで終了(1一角成)ですから、3四歩の瞬間6六桂打もありそうです。角筋を止めつつ金に当たりますから、下手があわてるかも知れません。3四歩のかわりに5五歩なら飛車の7筋への転回が可能になります。その時も上手は6六桂打で両方を止めるでしょう。その時どう下手が応じるか、そこまで見てやるのが親切な指導対局というものでしょう。
ただ、折角の桂をそっぽに投入することになるので、子供相手ならともかく、この相手にそんな手までを指すことはないと指導棋士が思ったのかも知れません。それまでの手の流れや時間の使い方、指す風情、何よりも、歩を進め、すべての駒、特に大駒の活用を図ろうとし、辛抱強いあなたの指し方を見て、「これは二枚落ちの手合いではない」と判断されたのでしょう。指導棋士に善意の解釈をすれば、そうなります。
「二枚落ちでプロ棋士に勝てば初段」というのは目安として一般的です。あくまで一つの目安です。そもそもアマの段級位はすべて目安です。資格とはいえません。
駒落ちは力の離れた者同士が対局して力を高めあう唯一の対局形式です。同時に下手にとってはもっとも有効な上達法の一つです。
駒落ち対局が「正式」かどうかは枚数によるものではありません。上手が一定以上の棋力を持ち(アマ3段が目安です)、互いに真摯に指す時が、正式な駒落ちです。少なくとも6枚落ち(俗に言う「金銀」)以上なら立派な駒落ち戦です。
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1、確かに指導将棋にしては早すぎますね。と金作りが確定しているにしても、下手の玉は薄いし、持ち駒はまぁあるので。
あまり指導将棋には慣れてない人なのかもしれませんね。
2、はい、確かにそう言われてますね。ただ私も、それ以外は知らないです。
「プロの名人に飛落ちで勝った」と自慢するアマチュア強豪に、二枚落ちで勝ってしまった神吉先生など、駒落ちにも得意不得意があるので、何とも言えないです。
3、すると思いますよ。定跡があるとはいえその通りに進めさせたくないのが上手ですので、どうしても力将棋になりやすいですから。平手で力将棋になったら、あっというまにプロが勝ってしまいますが、駒落ちならしっかりと腰を据えて戦うことができます。
なので、下手の本当の実力が分かりやすいのです。
4、正式の意味はよくわかりませんが、飛車香落ちからだと思います。二枚落ちで勝って初めて有段者とするなら、その後は有段者の将棋ですからね。
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