将棋又はチェスが強い人は、実戦でも強いのでしょうか?
コードギアスのルルーシュはチェスも実戦も強かった。しかし、銀河英雄伝説のヤンはチェスが弱かった。
あなたなりの考えを教えてください。
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数学的に考えると、
「将棋やチェスが強い人は実戦でも強い」なら、その対偶である
「実戦が弱い人は将棋やチェスも弱い」が真でないといけないが、
そうでない(実戦は弱いが将棋やチェスが強い)人はいくらでもいそう。
なので、必ずしも「将棋やチェスが強い人は実戦でも強い」とは言えないことになる。
…でも、いまいち説得力がないですね(笑)。
将棋やチェスと実際の軍とでは扱う駒(兵)の数に圧倒的な差があります。
将棋は20(駒を取って増えてもせいぜい30くらい)に対し、
ヤン・ウェンリーが率いる一個艦隊は100万人(1万隻)単位。
将棋やチェスが強くても、その実力を実戦に援用出来るとは思えません。
10人(隻)単位の戦闘とかなら応用が利くかもしれませんが。
それに、ヤンの作戦は人間心理を巧みに突いたものが多いが(※)、
将棋やチェスには(極論すれば)「人間心理を突いた手」というのは存在しない
(心理的動揺を誘う手(≒ハメ手)もあるが、完璧に読んで対応すれば機能しない)。
つまり、ヤンの戦術的センスとチェスの実力とは全く関係がないことになる
(彼の作戦は本人が「過去の歴史を応用したに過ぎない」と言っている)。
また、ヤンは
「三次元チェスの最中に他の事を考えていることが多い」
とも言っており、ユリアン・ミンツが言うように
「戦術を練る前の儀式のようなもの」なのかもしれない。
もしヤンがその気になればチェスも人並み以上に強くなるのかもしれませんが
(三次元チェスをユリアンに教えたのは他ならぬヤン自身)、
「苦手なことを克服するには一生は短すぎる」
「しなくて済むなら呼吸だってしたくない」
などと言うヤンがそういうことを考えるとは思えません(笑)。
…なんか支離滅裂な長文になってしまいました。
なお、コードギアスの方はよく知らないので論評は控えさせていただきます(爆)。
※…ヤンの戦術は「奇策」「魔術」などと言われることが多いが、
相手の置かれた(心理を含む)状況を多角的に分析し、
そこから導き出された最善の戦法が、たまたま奇策や魔術「のように見える」だけで、
ヤンは自分の取った戦術を「奇策」「魔術」などと言われることを嫌っていた。
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基本的には強いでしょうね。
それらのボードゲームの起こりが実践の戦略を組んでいたのが遊びになっていったといわれるほどですので。
相手との読みあいという面では変わりませんが、思考時間が大きく変わるのと、
実戦は状況把握することがまず大事になり、この能力はボードゲームでは養えません。
状況把握は当然勝つための重要な要素ですので、それらのゲームが強くとも実戦では必ずしも強いということにはなりませんね。
実際問題、曖昧な部分をいかに許容できる戦術を組むかが『勝率』を上げるには役に立つのでしょうが、
無理が通ることも当然あるので、一回勝負の場合は運が強い要素を占めるんでしょうね。
(↓戦略を考えてるのは作者やねん!! ロジックを仮想の上に作っても砂上の楼閣やねん!!!!
<お笑い好きとしてはツッコミいれずにはいられなかったので許してorz>)
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あくまでも決められたルールの中で手を読みあうものなので、将棋やチェスがどんなに強くなっても実戦に生かされるとは思えません。逆に定石に縛られてしまう結果になってしまうかもしれません。
ルルーシュの基本戦術は足場を崩すなどをして、敵に混乱を起こさせてその隙に乗じると言うものです。混乱を起こす方法は多彩ですが基本戦術はあまりかわりありません。そして相手の混乱に乗じるのは基本中の基本。戦術家としてはそれほど奇抜ではありません、彼はどちらかというと戦略家としては悪魔的な策略を持っています。
ヤン・ウェンリーの取る戦術は、作中で言われているように奇策と呼ぶにふさわしいものばかりです。普通の戦術的発想では信じられないような策ばかりです。おそらく彼は戦術的な常識に縛られていないからです。なのでルールに従って定石手を駆使するチェスには弱いのだと思います。
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