2012年3月20日火曜日

将棋の駒について質問です。 駒のことを僕は無知です。 そこで、将棋駒は、シャム...

将棋の駒について質問です。

駒のことを僕は無知です。

そこで、将棋駒は、シャムや彫り?みたいなのがたくさんありますが、碁石のように質の違いがあるのですか?

またいい将棋駒と安値の将棋駒の違いはなんですか?

将棋の駒についてどんなことでも構いませんので教えてください。


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木地にも違いがあるし、彫り方にも違いがあります。



木地は、黄楊が最高級、と言われますが、

同じ黄楊でも、中国黄楊やシャム黄楊は格下です。

黄楊は御蔵島のものがいちばんです。



彫りも、いわゆる彫り駒、彫埋駒、盛上駒の順に、

格が上がり、値段もお高くなります。

お手軽な彫り駒にもさらに、並彫、上彫、極上彫と

ランクがあります。



並彫は、大量生産するために彫り作業を簡略化しており、

慣れないとどれがどの駒なのか瞬時に判読できないほど、

字が読めません。まるで判じ物です。



きちんとした書体を望むなら、極上彫クラスになります。

彫り駒なので量産タイプではありますが、いちおう、

名前が知られた「錦旗」「水無瀬」「巻菱湖」といった、

きちんとした書体の駒を手にできます。



おもちゃ屋などで500円とか1000円とかで売っているものは、

桜などの木地にスタンプ押しとか、プラスチック製とか、

見た目も手触りもひどいものです。



決して強制ではありませんが、ほんとうに将棋が好きで、

真剣に強くなりたいと願うなら、

せめて中国黄楊の上彫以上のレベルの駒を

持ちたいものです。

大山名人の至言に、

「強くなるには良い道具を使いなさい」

というものがあります。



連盟のオンラインショップでサンプルの写真を見ることが

できます。

中国黄楊の上彫で、7~8千円くらいが相場。

お小遣いに余裕があれば、

中国黄楊で極上彫クラスを持ちたいですね。

相場は1万2千~1万5千円くらい。



御蔵島黄楊が理想ですが、

極上彫で2万5千~4万円くらいになります。



他に、NHKで使われている一字彫とか、

「咲分け」という、文字の色を変えた書き駒なども

ありますが、これらは実用としてはあまり

お薦めできません。



彫埋駒とは、彫り駒の彫った部分に漆を埋め込んだもの。

値段も5万円以上します。

彫埋にさらに漆を盛り上げたものが盛上駒。

最低でも30万円くらいはします。

木地が、赤柾とか虎斑とか、それだけでも貴重な紋様を

含むものだと、さらにお高く、100万円以上する逸品も

あるとか。



もっと詳しく知るには、連盟デジタルショップを訪れたり、

中公新書『将棋駒の世界』などの書籍を読むことを

お薦めします。



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他の先生が駒の材質等について詳しく述べておられるので、「いい駒と安値の駒」の違いを説明します。

*駒の木地が41枚(予備歩1枚)模様が揃っていること。虎斑、糸柾、赤柾、葡萄模様など木の年輪が描いた独特の模様が揃っていて、厚みも一定ならば高級駒用の木地になります。

*彫り(深彫り)より彫り埋(彫った部分を漆で埋めて木地と平になっている)、それより盛上げ(彫り埋にさらに漆を盛上げて書き文字のようになっている)

*駒の仕上げが良い。駒木地や漆部に対して磨きがかけられていること。

*著名な駒師の作品であること。

というのがウン百万の駒の条件です。

高級駒になると、桐の箱に入れられていて真中にある予備歩の部分だけ箱のビニールに穴が空いています。ここから触って駒地の仕上げの状態を見るようになっています。

買ったら色落ちしない生地で作った駒袋に入れ、駒箱に入れて保管。手入はたまに椿油で磨きます。(とても使えませんね、実戦用にもう一組駒を用意しましょう)

【参考】駒のしまい方;駒は必ず上位の人が扱います。王将、玉将、飛車、角、金、、、というように大きな駒から数を確認しながら駒箱に収めます。こうすると次回駒箱をひっくり返すと大きな駒が山の上になって、大橋流、伊藤流といった駒並べがしやすくなります。

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