将棋の「さばき」ってなんですか?
囲碁をやっていて、将棋もやってみようかと手を出したところです。
家で本を読んでいて、「さばき」とでてきたのですが、
読んでいていまいち意味がわかりません。
どなたかお願いします。
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「うりさばく」というのに近い。在庫のまま得れ残らずに、どんどん売れていく。
もしくは、災害のボランティアをうまくさばかないと、1箇所に人数が集中して、手持ち無沙汰のボランティアが居るのに、ボランティアがひとりも来ない地区もある。こういった状態は、上手くさばけていない状態。
将棋では、攻め駒が上手く働くようになることを指します。
それには、2通り。
ひとつは敵陣に進行できた時。
もうひとつは、同等の駒と交換になって駒台に載った時。
棒銀で、攻めの駒が駒台に載るのは、「銀がさばけた」といい、逆側からは守りの駒が駒台に載ってしまったので「銀が1枚はがされた」ことになります。
具体的には、①大駒が敵陣に進入した、②攻めの銀桂等が4段目3段目と敵陣に迫った、③攻め駒が同等の駒との交換で持ち駒になったことを意味します。
駒の交換の場合は、相手の守り駒との交換がよりよいですが、攻め駒と交換になっても「さばけた」と表現します。
攻め駒の銀同士が交換になっても、振り飛車は「さばけた」といいますが、居飛車は「さばかれた」といいます。
これは一般的に居飛車より、振り飛車の方が、守りが堅いので、同等の条件で攻めだせば、振り飛車側が、1手長く持ちこたえられるので、振り飛車有利という考えにのっとったものです。
なので、居飛車側が居飛穴で、振り飛車が片美濃なんかだと、攻めの銀同士の交換では、さばけたとは表現しません。
守りの堅い方から見て、同じ条件での攻め駒の交換をさばけたといいます。
でも、①②は、守りの強弱関係なしに、さばけたといいます。
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ある棋書に「さばき」の定義が書いてありました。
定義では「飛車や角の大駒が中間に飛び出すこと」だそうです。
つまり、中間に飛び出したら一応は捌けたということになるのです。
攻め駒の働きを良くしたり、総交換など全て捌くということですが、中間に飛び出すの上位互換が駒の総交換や攻め駒の働きを良くするということなので、中間に飛び出す以上のことを「さばく」と定義付けて良さそうですね。
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確かに「さばく」という感覚は初心者にとって難しい概念だと思います。
囲碁にも「さばき」という言葉がありますが、それは「自分の石数が相手の石数よりも少ない場所で、自分が損をしないように相手の石をかわしながら打つ」というイメージが私にはあります。しかし、このように口で言ってみてもなかなか初心者の方にその感覚を理解してもらうのは難しいでしょう。
将棋でも同じことが言えます。言葉だけで「さばく」という感覚を明確に説明することはプロでも難しいと思います。ただ盤面や手順を見れば、「これは後手がさばけている局面だ」とか「上手いさばきの手順だ」と言うことができます。感覚的にはわかるのですが、言葉にはしづらいのです。
私も振り飛車を勉強した頃はこの「さばき」の感覚を身につけるのに苦労した覚えがあります。もし「さばき」の感覚を勉強したいならば、書籍などで「この手順によって先手がさばける」とか「これは後手がさばけている」などという説明がある局面や手順を、いくつも自分で並べて鑑賞してみることをお勧めします。量をこなせばその感覚は自然に身についてくるはずです。
また、戦法としては三間飛車が「さばき」を重視する戦法なので、それに関する本を読んでみたりプロの棋譜を並べてみると一助になると思いますよ。
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攻め駒を交換したり、歩を突き捨てたりして
攻め駒の働きを良くすることです。
持ち駒を打っていって手厚くすることの
反対の意味です。
どちらかというと、相居飛車戦や相振飛車戦よりも
居飛車対振飛車の対抗形のときに
多く使われる表現です。
(相居飛車戦や相振飛車戦では
持ち駒を打っていって手厚くすることの方がよいことが多いですが、
居飛車対振飛車の対抗形のときは飛車側に駒を打ってしまうと
後にその駒が遊び駒になりやすいので、
敵玉や自玉の近くに使えるように交換した駒を
温存したほうがいいことが多いからです)
振飛車党の久保八段が「捌きのアーティスト」
と呼ばれるのもそのような理由からです。
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