2012年2月25日土曜日

この将棋駒の鑑定をお願いしますm(._.)m…★昭和56年(1981)に25000円で購入した彫...

この将棋駒の鑑定をお願いしますm(._.)m…★昭和56年(1981)に25000円で購入した彫駒です。玉将にのみ「天上」と署名されています。知りたいのは同
程度の駒を今買えばいくら位するのか?と、材質は国産のつげかシャムつげか?の2点です★…尚、黒ずんだりはあまりなく椿油の効用で飴色になりました。…写真では難しいのを承知で鑑定 よろしくお願いしま


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天上は現在は機械彫ですが

昭和56年当時は手彫りです。

作者は斎藤 正志 さんです。

http://www.ikechang.com/shogi7.htm

斎藤 正志 天上 巻菱湖 ツゲ柾目

天童市将棋資料館 昭和11年生



材質ですが国産の黄楊であるのは間違いないと思います。

私が昭和57年頃に1万2千円で父に買ってもらった

黄楊駒が薩摩黄楊で書体名なしの楷書(特上彫)でした。

これも、手彫りでしたので、1枚1枚微妙に違います。

(かなり綺麗な飴色になりました)

本品は写真だけで御蔵島産の黄楊か薩摩黄楊かの

判断は困難ですが価格的には御蔵島産黄楊である確率が高いです。



現在同じような駒を手に入れようとするといくらになるのか

というのは難しい問題で、書体名の入っていないが

略字でない手彫りで国産の黄楊といのは恐らくありません。



以下は手彫りですが略字です。8,000円

材質は書いてありませんが中国産黄楊でしょう

http://www.shogi-koma.com/SHOP/koma080.html



御蔵島産の黄楊で一番安いのは

御蔵島つげ特上彫 価格: 22,000円(税込)

書体は、源兵衛清安、錦旗、菱湖

http://www.shogi-koma.com/SHOP/004.html





晴月作 彫駒 水無瀬書(他に錦旗、巻菱湖、源兵衛清安)

26,250円を将棋連盟支部会員割引(2割引)で21,000となります。

http://www.rakuten.co.jp/shogi/367648/370950/948486/1909812/



ただし、上記2点は機械彫りです。

現在、御蔵島産の黄楊で手彫りは最低4万円はします。

(柾目の木地であることが殆どであることもありますが)

天上という彫氏の評価は現在はそれほど高くはないので

この駒と同等なのは2万1千円か4万円なのかは

質問者さんの考え方次第です。

仮にオークションに出して売ると

7,000~15,000円くらいの間で落札されると思います。

(写真の枚数、解像度次第ですね

機械彫りでないことを証明するためには40枚全部写す

などしないといけないでしょう。)

私は盛上駒の方が好きですが、

彫駒を収集するマニアも結構いますので

もう少し高い値段をつける人もいるかもしれません。

まあ、売らないで持っていた方がいいとは思います。



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>「天上」



それほど巧い駒作者ではない。

どちらかというと、普通の将棋駒師程度。



>同 程度の駒を今買えばいくら位するのか?



中古でよければ、天上さんの駒なら数千円で売っています。

たしか、天上さんは1980年代から名前が出てきたと記憶していますが、それほど技がある掘り師ではないので、あまり期待しない方がよいでしょう。



>材質は国産のつげかシャムつげか?



材質は基本的に実際の駒を見ないとわかりません。

天上さんは、最近もシャム柘植を材料として使うこともあります。

初期の頃は、結構シャム柘植でも彫られていましたね。



>黒ずんだりはあまりなく椿油の効用で飴色になりました



古くて適度に乾燥させている硬い木質の木材なら、油の浸透で滑かな表面と凝った色になりますので、それだけでシャム柘植か日本産かはわかりません(ましてや、他の木材でないか?すらわかりません)。



写真からわかることは、

「機械による彫りだろう」(ハネ/トメがちょっと鈍い)

「源兵衛清安書系の書体かな?」(創作書体にしては陳腐)



心配なのは、天上さんですらないとか、偽モノといったこともありますが、使っていて気に入っているなら、気にする必要もないでしょう。

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