この将棋駒の鑑定をお願いしますm(._.)m…★昭和56年(1981)に25000円で購入した彫駒です。玉将にのみ「天上」と署名されています。知りたいのは同
程度の駒を今買えばいくら位するのか?と、材質は国産のつげかシャムつげか?の2点です★…尚、黒ずんだりはあまりなく椿油の効用で飴色になりました。…写真では難しいのを承知で鑑定 よろしくお願いしま
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天上は現在は機械彫ですが
昭和56年当時は手彫りです。
作者は斎藤 正志 さんです。
http://www.ikechang.com/shogi7.htm
斎藤 正志 天上 巻菱湖 ツゲ柾目
天童市将棋資料館 昭和11年生
材質ですが国産の黄楊であるのは間違いないと思います。
私が昭和57年頃に1万2千円で父に買ってもらった
黄楊駒が薩摩黄楊で書体名なしの楷書(特上彫)でした。
これも、手彫りでしたので、1枚1枚微妙に違います。
(かなり綺麗な飴色になりました)
本品は写真だけで御蔵島産の黄楊か薩摩黄楊かの
判断は困難ですが価格的には御蔵島産黄楊である確率が高いです。
現在同じような駒を手に入れようとするといくらになるのか
というのは難しい問題で、書体名の入っていないが
略字でない手彫りで国産の黄楊といのは恐らくありません。
以下は手彫りですが略字です。8,000円
材質は書いてありませんが中国産黄楊でしょう
http://www.shogi-koma.com/SHOP/koma080.html
御蔵島産の黄楊で一番安いのは
御蔵島つげ特上彫 価格: 22,000円(税込)
書体は、源兵衛清安、錦旗、菱湖
http://www.shogi-koma.com/SHOP/004.html
か
晴月作 彫駒 水無瀬書(他に錦旗、巻菱湖、源兵衛清安)
26,250円を将棋連盟支部会員割引(2割引)で21,000となります。
http://www.rakuten.co.jp/shogi/367648/370950/948486/1909812/
ただし、上記2点は機械彫りです。
現在、御蔵島産の黄楊で手彫りは最低4万円はします。
(柾目の木地であることが殆どであることもありますが)
天上という彫氏の評価は現在はそれほど高くはないので
この駒と同等なのは2万1千円か4万円なのかは
質問者さんの考え方次第です。
仮にオークションに出して売ると
7,000~15,000円くらいの間で落札されると思います。
(写真の枚数、解像度次第ですね
機械彫りでないことを証明するためには40枚全部写す
などしないといけないでしょう。)
私は盛上駒の方が好きですが、
彫駒を収集するマニアも結構いますので
もう少し高い値段をつける人もいるかもしれません。
まあ、売らないで持っていた方がいいとは思います。
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>「天上」
それほど巧い駒作者ではない。
どちらかというと、普通の将棋駒師程度。
>同 程度の駒を今買えばいくら位するのか?
中古でよければ、天上さんの駒なら数千円で売っています。
たしか、天上さんは1980年代から名前が出てきたと記憶していますが、それほど技がある掘り師ではないので、あまり期待しない方がよいでしょう。
>材質は国産のつげかシャムつげか?
材質は基本的に実際の駒を見ないとわかりません。
天上さんは、最近もシャム柘植を材料として使うこともあります。
初期の頃は、結構シャム柘植でも彫られていましたね。
>黒ずんだりはあまりなく椿油の効用で飴色になりました
古くて適度に乾燥させている硬い木質の木材なら、油の浸透で滑かな表面と凝った色になりますので、それだけでシャム柘植か日本産かはわかりません(ましてや、他の木材でないか?すらわかりません)。
写真からわかることは、
「機械による彫りだろう」(ハネ/トメがちょっと鈍い)
「源兵衛清安書系の書体かな?」(創作書体にしては陳腐)
心配なのは、天上さんですらないとか、偽モノといったこともありますが、使っていて気に入っているなら、気にする必要もないでしょう。
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